各装置の特徴
クローラドリルMCD10Ⅱは、高出力をむだなく活かす全馬力制御可変ポンプや最大60kN(6000kgf)の大出力で大口径・長孔穿孔をこなすフィード装置を搭載。あらゆる現場の高効率作業をサポートします。また、最適なポジションで操作できる移動式コントロールスタンドや抜群の機動力を発揮する走行装置により、快適で安全な作業を行えます。
A 対向式セントラライザ
クランプツールをケーシング径ごとに交換する必要がなく、コントロールスタンドからのレバー操作だけでケーシングはもちろんインナーロッドのねじ切もスムーズに行うことができます。
B 三菱MDH120-A型油圧ドリフタ
三菱ドリフタMDH120-Aを搭載。クロスセンシング全馬力制御型可変ポンプの採用により、高トルク・高回転を実現しました。打撃部も豊富な実績を持ち、大孔径、長孔のアンカー工事に威力を発揮します。
C 油圧回路
エンジンの高出力をむだなく活かし、パワフルでスピーディな動きをささえる高性能かつコンパクトな並列型ダブルポンプを採用。信頼性抜群の油圧回路です。
D モニタリングシステム
集中表示方式により、エンジンや油圧回路の状態を一目で把握できます。燃料・水温・作動油温度の各ゲージに加え、温度上昇、フィルタ目詰まりなどの警告灯類も充実させ、保守点検が容易です。
E フィード装置
フィード装置には、大容量モータとダブルチェーンを採用。最大6,000kgfの大出力で大口径・長孔穿孔をこなすとともに、ネガティブブレーキを内蔵した安全設計となっています。また、作業効率の向上を図るため、フィード速度は、穿孔時の低速送りとケーシング切継ぎ時の高速送りの2段切替を可能としました。
F 走行装置
足回りには、すでに耐久性を実証済みの油圧駆動クローラ式を採用。履帯幅(450mm)、接地長(2,010mm)、最低地上高(325mm)を大きくすることで、優れた安定性・走破性・登坂力を実現しています。また、機体を水平状態に保つイコライザ機構も標準装備し、不整地でも抜群の機動力を発揮します。
G コントロールスタンド
コントロールスタンドは移動式を採用し、現場条件に応じて最適な位置から操作が行えます。ドリフタの打撃・回転・送りは、油圧パイロットによる軽いレバー操作でそれぞれ独立してコントロールでき、クランプシリンダも手元の電気式レバーで操作可能です。また、ドリフタ回転数調整機構、シャンクロッドの給脂、非常停止スイッチなどを装備し、安全かつ効率的な作業を実現しました。