各装置の特徴
省エネルギー、高精度穿孔を実現
全馬力制御可変ポンプが高出力をむだなく生かします。
三菱MDH120-A型油圧ドリフタ
MCD10は、三菱ドリフタMDH120-Aを搭載。クロスセンシング全馬力制御可変ポンプの採用により、高トルク、高回転を実現しました。打撃部も豊富な実績を持つMDH100-Aをさらに高出力化。同時にシャンクロッド径をアップし、大幅に耐久性を向上させました。
高出力・低騒音エンジン6D16-T
エンジンには、実績のある三菱6D16-T型ディーセルエンジンを採用。回転穿孔時には低騒音パワーショベル並みの72dB(A)(7m4点エネルギー平均)を標準仕様で達成、市街地や夜間の工事でも安心です。
コントロールスタンド
コントロールスタンドは移動式ですから、現場条件に合わせて最適位置から操作が行えます。ドリフタの打撃・回転・送りは、油圧パイロットによる軽いレバー操作でそれぞれ独立してコントロールでき、クランプシリンダも手元の電機式レバーで操作できます。また、ドリフタ回転数調整機構、シャンクロッドの給脂、非常停止スイッチのどを装備。安全かつ効率的な作業が可能です。
フィード装置
フィード装置には、大容量モータとダブルチェーンを採用。最大6,000kgfの大出力で大口径・長孔穿孔をこなします。フィード速度は、穿孔時の低速送りとケーシング切継ぎ時の高速送りの2段切換ができるので、作業効率が向上します。ネガティブブレーキを内蔵した安全設計となっています。
モニタリングシステム
集中表示方式によりエンジンや油圧回路の状態を一目で把握できます。燃料・水温・作動油温度の各ゲージに加え、フィルタ目詰まりなどの警告灯類も充実。保守点検が容易です。
走行装置
すでに耐久性を実証済みの油圧駆動クローラ式の足回り。履帯幅(450mm)、接地長(2,010mm)、最低地上高(325mm)を大きくとって、優れた安定性・走破性・登坂力を実現。機体を水平状態に保つイコライザ機構も標準装備していますから、不整地でも抜群の機動力を発揮します。
全油圧式セントラライザ
2,600kg・mの強力なネジ切りトルクをもつ全油圧式セントラライザを搭載。コントロールスタンドからのレバー操作で、ケーシングはもちろんインナーロッドのネジ切りもスムーズに行えますから作業効率がアップします。